今回は「矢絣(やがすり)」を描いてみました!
矢絣とは、矢の矢羽の部分を図案化した和柄のことです。
矢絣といったら着物と袴!『はいからさんが通る』のイメージです!
大正ロマンあふれる素敵な模様で、今でも卒業式に袴と合わせて着る着物の模様として人気がありますよね。
事前準備
GIMPを起動し新しい画像を作ります。
キャンバスサイズは、幅:高さ=2:3の比率にします。
ここでは60×90pxのキャンバスにしました。
[表示]から[ガイドの表示]、[ガイドにスナップ]、[キャンバスの境界にスナップ]するようにして、キャンバスの中心にガイドを表示すると作業しやすいと思います。
ガイドを表示する方法を参考に。
矢絣のパターンをつくる
1. 矢羽1本の部分をつくる
背景レイヤーを黒(000000)にします。
透明レイヤーを追加し、キャンバスの真ん中に[矩形選択]で4×90pxの長方形を作り白(ffffff)で塗りつぶして縦の白線を作ります。
線の太さは偶数にするのがポイントです。
[パス]を使って図のような形を作ります。
白線と重なる部分を拡大するとこんな感じ。
GIMP画面の左下の座標を見ながらやるとやりやすいです。
白線レイヤーの下に透明レイヤーを追加し、[パスを選択範囲に]して白で塗りつぶします。
白線レイヤーの[レイヤーモード]を「差の絶対値」にします。
すると白線と重なった白い部分が黒くなります。
[レイヤー]-[可視部分をレイヤーに]します。
このレイヤーが矢絣のパターンの基本部分になります。
2. 矢絣のパターンをつくる
矢絣のパターンを作ります。
まず、[画像]-[キャンバスサイズの変更]を選択します。
幅と高さをそれぞれ2倍にします。(60×90px→120×180px)
2倍にしたら[サイズ変更]を押します。
キャンバスサイズが変更されました。1で作ったレイヤーを複製します。
図のように右に並べます。
複製したレイヤーを[色]-[階調の反転]をします。
白と黒が反転されたら、[レイヤー]-[可視部分をレイヤーに]し複製して、下に並べます。
同じように下に並べたレイヤーを[階調の反転]したら、図のすべてのレイヤーを統合します。
[色]-[色を透明度に]で白を透明にすると矢絣のパターンになります。
GIMPパターンに追加して塗りつぶすと…
まとめ
矢絣模様のイラストの完成です!
パターンの作り方はもう少し簡単にできそうな気もしますが……
矢絣の模様なんとか描けました!
キャンバスサイズを途中で変えずに作ってもよかった気もしますが、なんだか混乱したので、ひとつひとつ矢の部分を作る方法でやってみました。