あけましておめでとうございます!
今更ながら1月4日のテレビ放送初公開で『君の名は。』を観たので少し感想を書きます。
ちなみに、最近はアニメだけでなく映画もネット配信サービスを使って視聴しているので、すごく久しぶりにテレビで映画観ました。
途中のCMも『君の名は。』とコラボしてるものがやたら多くて気合入ってましたね。
注意:ネタバレありです!あくまで私の個人的な感想や考察です。
期待値が高すぎた…
正直言って……
映画館でネタバレ全く知らない状態で観たかった!あと、できれば高校生の頃観たかったかなぁ。
どんな映画も映画館で見たほうが映像、音響、あと独特の雰囲気で、何割増しか面白く感じたりしますが、『君の名は。』特に映画館映えする作品かなと感じました。
空前の大ヒット!社会現象!
それに加え、入れ替わりやタイムリープなど私が好きな設定だったり、間違いなく面白い!!と確信して、全力で泣く準備もしていましたが…
想像していたより結構あっさりした印象で少し拍子抜けしました。期待はずれではないけれど、ちょっと期待値が高すぎました。
特に最後で感動できるかできないかは、やはり主人公とヒロインにどれだけ感情移入できたかによるところが大きいと感じました。
時間が短く限られる映画で、直接出会えていない登場人物の恋愛に感情移入させるのはなかなか難しいところがあったと思います。
入れ替わりは、物語の大きな鍵であり面白い要素なんですが、入れ替わりパートがさっくりダイジェストだったので、直接会っていない瀧くんと三葉ちゃんがどう恋に落ちたのかいまいちよくわかりませんでした。
いつの間にかお互いを好きになっていて「えっ、いつ好きになったの?」と観ていて置いてきぼり感がありました。
だた、テーマ的に二人の関係は「◯◯だから好きになった」というような単純なものではなく、理屈では説明できない、人智を超えたものがあったんじゃないかと思いますが、それをもっと感じられる内容だったらもっと面白かったと思います。
「ずっと誰かを探してた」
二人は入れ替わりを体験し、お互いを忘却しているので、そう思っている部分ももちろんありますが『前前前世』の歌詞のように、もっと昔からお互いを探していたのかもしれません。
- 三日月
- 満月だけど障害物があって分かれている
- 片割れどき
- 二つに割れるティアマト彗星
- 三葉の半身(口噛み酒)を飲む
- (ティアマト彗星でできた?)隕石湖のすぐ隣に落ちる隕石
- ムスビ
などキーワードを見てみると、もとは一つだったものが二つに分かれて、長い年月の後また一つに結ばれる、ようなイメージがあります。
この辺の神秘的ともオカルトとも取れる感じが二人の関係性の中にもう少し感じられていたらものすごくツボにはまっていたと思います。
まとめ
世界観とか物語のテーマとか素敵だし面白いんですが、『前前前世』の曲のイメージが強くて、もっと『前前前世』感?が感じられる作品を期待していました。
『君の名は。』はあえて描きすぎないように削って削って作られているようで、そこが多くの人を魅了した要素でもありますが、二人の関係性についてはもう少し見たかった。
直接的に描かなかった部分は曲の中に描かれているのかなぁと思ったりします。
あと、三葉ちゃんのお父さん関係とかどうやって町民を避難させたのか見たかった!まさかそこがないとか結構衝撃でした!そこは見せてよっ(笑)
あと、アニメ全般にそうですがつっこんでしまったら物語が成立しないので、あまりつっこまないようにしているのですが、どうしても気になるところが!
三葉ちゃん…御神体がある山から街まで走って間に合ったとか…メダリスト級のアスリートすぎる(笑)
なぜ瀧くんが乗ってきた自転車が崖から落としたしっ!三葉ちゃんが必死に走ってすっ転ぶところを描きたかったとかあるのでしょうが…ここはどうしてもツッコミたい!
ルート分岐ものだったらこれ絶対悪手だから!
自転車がないことで間に合わず…過去改変に失敗…ヒロインの家族、テッシー、サヤちん、町民死亡…でもヒロインは助かったけど…ヒロイン病んじゃうバッドエンド…
とか!
ストーリーは色々惜しいと感じる部分がありますが、映像美が素晴らしかった。東京や糸守の街並みがとても繊細で綺麗なんですが、彗星の描画が幻想的で素敵でした。
空いっぱいにオーロラのように広がる彗星の尾、核が割れてバラバラになった彗星の破片が降り注ぐように迫ってくる場面は映画館の大スクリーンで見たかった!
あとやっぱり…
ネタバレ見る前のまっさらの状態で観たかった!
映画館もだけど、これが魅力が半減した原因だ。