2017夏アニメは、ネットを見ても盛り上がりに欠けたシーズンだったように感じました。
「覇権アニメ」と呼べる作品もなく、全体的に小粒といった感じで、人によっては「不作」もしくは「凶作」のシーズンだったという人もいるんじゃないかと思います。
管理人が積極的に見たいとは思わないジャンルの「恋愛もの」「学生もの」が多く「今期はひょっとすると不作かもしれないなぁ〜」と覚悟していましたが、後半に入り凄く楽しめた作品があったので、ギリギリ「不作」を回避できなかなぁといった感じです。
では、もう少し詳しく見て行ってみましょう!
注意:ネタバレありです!あくまで私の個人的な感想や考察です。
第1話を視聴した2017夏アニメ作品一覧
第1話を視聴した2017夏アニメは、全部で11作品でした!
順番は第1話を見た段階で面白かった順番になっています。
- ナイツ&マジック
- 恋と嘘
- メイドインアビス
- 異世界食堂
- 活撃 刀剣乱舞
- 魔法陣グルグル
- ボールルームへようこそ
- 徒然チルドレン
- セントールの悩み
- アホガール
- ナナマル サンバツ
普段は気になる作品を5,6作品視聴するのですが、今季はぱっと見観たいと思える作品が少なく、手当たり次第視聴したのでいつもよりかなり多くなりました。
活撃 刀剣乱舞
名だたる名刀が審神者によって人の身を与えられ刀剣男子となって、過去へタイムスリップし、歴史改変を目論む時間遡行軍と戦う、というお話。
管理人は原作ゲーム『刀剣乱舞-ONLINE-』通称『とうらぶ』をよく知らないままなんとなく視聴しましたが、ストーリーはもちろん映像と音楽そして剣戟が素晴らしく
めちゃくちゃ楽しめました!!
途中で『刀剣乱舞-花丸-』も視聴し、審神者にもなってしましましたよ!
ぱっと見でわかるようにイケメン揃いで女性向けアニメなんですが、終盤10話からの盛り上がりが面白く、性別関係なく楽しめるんじゃないかと思います。
それまで淡々とした感じの展開なんですが9話の終わりで、『活撃』は「こういう話」というのが判明して、これまでのストーリーだったり、OPとEDの歌詞や和泉守兼定と堀川国広の場面が意味深だったり、丁寧に作られていることがわかります。
『活撃 刀剣乱舞』は元主が土方歳三の兼さんそして堀川くんの「忠義」のお話でしたが…
- 自分の心に蓋をして迷い葛藤する兼さん
- 自分の心に正直に己の道を行く堀川くん
二人の心理的状態が対照的で最後までどう転ぶかわからずハラハラしました。
結局、人の身を得て自由に動けるようになっても、刀剣だった頃と変わらず主の命に従うしかなく、決して見つからない答えを探し出すようで、なんとも難しいテーマでした。
兼さんは覚悟を決めましたが、彼の葛藤はまだまだ続きそうですね。映画化が決定しましたが、続きがあればアニメで観てみたい!
それにしても、兼さんと堀川くんの組み合わせがすごくイイんですよ!
- 大人っぽくてかっこいいけど精神的にはちょっと未熟?な兼さん
- 気さくで可愛らしいけど精神的には成熟?な堀川くん
この二人の関係性がとってもよく久々にはまってしまいました!特に堀川くんの兼さん愛が本当凄かったです。。。
終盤からですが感想も書いてみました!
恋と嘘
「もう『恋愛もの』『学生もの』はお腹いっぱい」そう今期アニメ第1話の感想&記録で書きましたが…
胸のキュンキュンが止まらなかった…本当…
満16歳以上になると、政府の少子化対策により遺伝子情報をもとに結婚相手が決められる、という自由恋愛禁止のディストピアSF設定が大変面白かった!
がっつりディストピアかというと実はそうでもなく、「科学の赤い糸」のマッチング精度は驚くほど高く、実際、多くのカップルを幸せな結婚へ導きます。
初恋の高崎さんとの恋を貫こうとするネジ、その恋を応援するネジの政府通知の相手の莉々奈でしたが、ネジと莉々奈も例外なく惹かれあってしまうほどの威力。
- 人間の直感、第六感を頼りに見つけた運命の相手
- 科学の演算により遺伝子的に決められた運命の相手
どちらが「本当の運命」の相手かといったら、「天然」と「人工」という違いはありますが、どちらも本当の相手だと思うんですよ。
ただ二人の運命の相手に出会ってしまったがゆえに葛藤するネジですが、なかなか答えが出せないですよね。。。
結局「ネジの本当の政府通知の相手」「高崎さんの嘘」の謎は明らかにならず続きが非常に気になります。
2期があったらいいんですが…アニメで見たいな〜!
それにしても、高崎さんの片思いエピソードがもうキュンキュンしましたね。小学生の頃にネジからもらった半分の消しゴムをずっと大切に持っていたり、しかも相手も同じ想いでその消しゴムの片割れを宝物にしてるとか!!
奇跡ですよッ!!
本当ならすぐに忘れ去られてしまうような些細な日常のエピソード。でも好きな人ってだけで特別な思い出になるんですよね。
管理人もなんか昔を思い出してしまいましたよ。黒歴史というか…ちょっと恥ずかしいというか…イタいというか…大切な思い出…というかで人に言ったことがないんですが…
好きな人がメモ帳で何気なく折った小さな紙ヒコーキを大切に持ってたり…
なんてことがありましたよ…うわわわわあああああああああああああああ(恥)…相手はこんな出来事100%覚えてないと思うんですよ!これ覚えていたらまさに奇跡!!
そんな奇跡をアニメで見て素敵だなぁ〜ってキュンキュンしましたよぉ!
他には友達が気を利かせて写真を注文してくれたり、高崎さんのエピソードでキュンキュンした人意外と多いんじゃないかと思います。
セントールの悩み
リアル人類の代わりに人類として進化した獣人の女子高生たちのかわいい日常!
…なんですが
- 絶対平等主義が支配する社会のディストピア感…
- 世界の裏側で秘密裏に、でも確実に進む不穏な動き…
いつ世界がひっくり返ってもおかしくない状況にヒヤヒヤしました。
結局「南極蛇人の企み」「スーちゃんが日本にきた目的」など、南極関連の話は全く明らかにならず「日常」のままで終わりましたが、続きがかなり気になります!
管理人はオカルト好きなんですが、南極、爬虫類人、UFO、偽の神…この辺のキーワードでピンとくる、オカルト好きの人にもおすすめしたい!!
OP「教えてダーウィン」とED「Edelwiess」も意味深で…特にED!めちゃくちゃシリアスでなぜか委員長ちゃんがメインだったんですが、本編との関連性はわかりませんでした。
OPとEDどちら癖になる曲で飛ばせませんでした!特にEDは神曲!
個人的には、1話だけ凄まじく暗かった第二次世界大戦中のホロコーストをモチーフにした回や委員長ちゃんの家族関連の話など、重いけど、倫理、哲学、生き方について考えさせられる回が印象に残りました。
9話のホロコースト回ですが、少年を銃殺しようとした敵軍の兵士、悪人として振舞うも少年を助け未来を託す男、少年に救いの手を差し伸べる解放軍の兵士…3人とも人馬だったのがとても印象的でした。
あとは、委員長の妹の三つ子のちーちゃんズと末ちゃん、姫乃ちゃんの従姉妹の紫乃ちゃんがかわいくって本当癒されました〜。
最終回の紫乃ちゃんにはビビった!賢すぎて!
異世界食堂
『異世界食堂』は困難や悲しみを抱えた異世界の住人が「洋食のねこや」の美味しい料理に出会い生きる活力をもらう、というお話。
派手な展開はないし、管理人があまり好まないオムニバス形式のお話だし、正直アニメ全12話見た感想を書こうとしてもなかなか書けないんですが…
毎回楽しく見られました!
料理が美味しそうだったし、異世界人が驚愕しつつ美味しそうに食べる姿が微笑ましかった。
あと、毎回ゲスト声優さんが豪華だったのも魅力的でした。
最終回では店主と異世界の関係が判明するんですが、これ結構意外でびっくりしました!店主自身はなんだか知らないような感じでしたが、ひょっとして聞いていないんでしょうか。
神出鬼没の「ねこや」のドアについては謎のままで、なぜこんなことになってるのか気になります。
あとは、わかる人にだけわかるクロのやばさが見てて面白かったです。
メイドインアビス
可愛い絵柄とファンタジーな雰囲気とは裏腹に、エグい世界観と展開が特徴の『メイドインアビス』。
映像が凄く綺麗で話もかなり丁寧に描かれている反面、遅すぎるというほどではないんですが展開が結構ゆっくりで、多少粗削りでも勢いがあって心を揺さぶってくるアニメが好きな管理人はちょっと退屈を感じていたのですが…
最終回よかったです……号泣しました(号泣)ミーティ……(号泣)
原作では続きがありますが、アニメの最終回としてはカタルシスがあっていい終わり方でした。
ミーティの優しさだったり、ナナチの献身だったり、本当泣けました。レグがミーティを送るシーンのナナチがもうね…涙なしには見られませんでした。
そして、とんでもない大波乱があったにもかかわらず、リコとレグの冒険はとまらず…人を魅了してやまない大穴「アビス」が恐ろしすぎる。
最終回までなんとか完走しましたが、グロとかエグいの苦手な管理人にはところどころきつかったです。
原作はよく知らないんですが、この先今まで以上の地獄が奈落の底には待っていたりするんでしょうか。。。
ボールルームへようこそ(1クール目)
勝手に1クールだと思っていましたが、なんと『ボールルームへようこそ』は2クールでした!てっきり12話が最終話だと思ったら、OPもEDも変わり12話から2クール目が始まりました!!
厳密には12話は2クール目になってしまうんですが、12話までの感想を書くと……
キターーーッ!!多々良のヒロインちゃんキターーーーーーーーーーッ!!!?
正直すごくほっとしましたよ!!
1クールのOPとED見ると「これ…多々良にパートナーできないじゃ……」って感じですごく心配でしたが、ようやく多々良にパートナーが見つかりそうな予感!
多分一波乱あるんでしょうが、本当によかった…よかった…。
何も打ち込めるものがなく自身がない多々良でしたが、夢中になれるダンスに出会い、人に出会い、成長することができました。
多々良自身の踊りたいという理由もありますが、真子ちゃんのため、雫ちゃんのために踊る多々良がちょっと自己犠牲的で気がして気になっていましたが
ここから自分自身のため自分と向き合うために踊ってくれるんじゃないかと続きが楽しみです。
あと、赤城兄妹の喧嘩に巻き込まれピリピリしていた多々良、賀寿、雫の関係でしたが、激闘の天平杯を終えその後の賀寿デレと雫デレが見れてよかった!
賀寿と雫は、初心者の多々良を見下している部分もありましたが、多々良に関する評価だったり、自分のパートナー(それぞれ真子、清春)への考えが変わったり、主人公以外の成長も楽しめました。
そして、凄く意外だったのが多々良と賀寿!まさかこんな風になるとは(笑)真子ちゃんの胸に関するくだりには笑った!
あと、地味によかったのは多々良無事に高校進学できたこと!!ハラハラしましたが本当によかった。
ただやっぱ気になるのは、鬼気迫るダンスシーンが本当鬼気迫ってて
やっぱり怖いぃ!!
なぜだろう。子供の頃観てトラウマになった『ガンバの大冒険』のノロイをどうしても思い出してしまう。。。
追記:2クール目2話まで視聴しました!1クール目はちょっと重めでしたが、2クール目からは軽快で明るく楽しいです!
千夏ちゃんはツンツン系かと言えばそうとも言えず、なかなかかわいい性格をしていて多々良とのやりとりも微笑ましいです!
ナイツ&マジック
極度のロボオタクが異世界に転生し、自分専用の究極のロボを作るというお話の『ナイツ&マジック』。
ロボオタクの情熱と天才的な才能を持って、着実に地位をあげ自分の野望を叶えていく様子は見てて楽しかった!
しかし、エルくんの行動原理は全てロボットにあり、かなり潔い性格をしていて、敵が攻めてくるとシルエットナイトに乗り込み嬉々として飛び出していったり、もちろん国や仲間を守るためというのもありますが、他の騎士たちとは一線を画し、ちょっと好戦的でマッドサイエンティストの気があります。
結構大変な状況に陥るのですが、どんな状況でも一切ぶれなかったり、それが新鮮で面白い一方、終盤はパターン化してちょっと退屈に感じました。
正直、最終回の名前すら覚えてなかった敵軍の大将とキッドなんかがかっこよかった。
他国を侵略するいわゆる”悪い国”の大将ですが主君への忠義が熱かったり、騎士の誓いを立てた王女のため命がけで戦うキッドにグッときました。
エルくんは人生2回目…しかも極度のロボ好きという確固たる信念を持っているので葛藤することがないのも納得です。
ただ『ナイツ&マジック』は原作があり、まだ途中なので、ひょっとしたらこれからエルくんの内面的な変化や成長に関する話があるのかもしれません。
シルエットナイトを操縦する騎士だけでなく、制作するナイトスミスたちにもスポットが当てられ、ロボット好きの人には楽しめる内容だと思います!
しっかし…エルきゅんがほんとかわいい!!
学園を卒業してから何年か経っているはずですが…エルくんもキッド&アディも見た目的に成長していないのが地味に気になりました。
いや…今のかわいいままでいいんですが!
徒然チルドレン
複数の高校生カップルの甘酸っぱい恋愛模様を描いた『徒然チルドレン』。
甘酸っぱくて壁が足りねえ!!
個人的には高野ちゃん菅原くんカップル(ではまだないけど)を応援していたのですが、ことあるごとにすれ違いまくったり、見てて恥ずかしすぎる勘違いだったり、面白かった!
プール回とか本当恥ずかしすぎて笑った!
個人的には、山根くんと栗原さん、そして二人を応援する本山氏関連の話をもっと見たかった。
なんとか最終回まで完走しましたが、管理人の好みや年齢的に、ここまで恋愛恋愛した学生ものはやはりちょっときつく感じました。
「学生もの」「恋愛もの」が好きな人には、すごく楽しめる内容だと思います。
まとめ
最終回まで完走した2017アニメは、11作品中8作品でした!
個人的に面白かった順番に並べるとこんな感じ!
- 活撃 刀剣乱舞
- 恋と嘘
- セントールの悩み
- 異世界食堂
- メイドインアビス
- ボールルームへようこそ
- ナイツ&マジック
- 徒然チルドレン
今期もdアニメストアとAmazonプライム・ビデオの配信で視聴しました。
割といつもそうですが、今期はいつも以上に管理人の個人的な好みに偏った評価になっていると思います。個人的に「不作」になるかと思いましたが、今期は「並作」という結果になりました。
管理人はSFが好きなのでSF要素がある『活撃 刀剣乱舞』『恋と嘘』『セントールの悩み』辺りが特に楽しめました。
今期観たアニメは全て原作がある作品で、オリジナルアニメが好きな管理人には少し物足りなく感じていましたが、『活撃 刀剣乱舞』は、今回のお話の”原作”と言える部分がゲームにもありましたが、オリジナルに近い感じだったので管理人的に大変楽しめました!
すっかりはまってしまったので、映画だけとは言わず、またアニメで『活撃』を観たい!兼さんと堀川くんのお話は今回でひと段落したので続きは…厳しいのかなぁ。
第二部隊の他の面々だったり、その他にも魅力的な刀剣男子がたくさんいるのでシリアスな『刀剣乱舞』アニメをまた見たいですね〜!
来年1月には『刀剣乱舞-花丸-』2期が放送予定なので今はそれが楽しみです。