『活撃 刀剣乱舞』最終回(第13話)「活撃」の感想です!
原作ゲームを知らない状態で視聴を始めましたが…
いやぁ〜すごく良かった!!
前回いろいろ予想しましたが、結構意外な展開だったので驚きました。
初見はちょっと「ん??」と疑問が湧き、今までの流れや伏線に沿ってないように感じられましたが
見直してみると「あーそっちかぁ〜」と理解できました。
覚悟していたような泥沼の展開にはならず、あっさりした印象の結末だったので
原作がまだ途中で、その辺の兼ね合いであまり極端なことはできなかったのかなぁ
と思うところもありますが、とてもいい最終回でした!
ストーリーも良かったのですが…
最終回の見所はやはり剣戟!!
1000体の時間遡行軍と戦う刀剣男子の剣戟シーンが素晴らしかった!
うつくしい映像と劇的なBGMで彩られ、舞うように戦う刀剣の付喪神の人間離れした剣戟!!
本当に綺麗で熱かった!!
あと、実は最終話を視聴する前に『活撃』映画化のPVを観てしまい…
「あぁ…これ…堀川くん……(察し)」
と、かなり戦慄しました(涙)
注意:ネタバレありです!あくまで私の個人的な感想や考察です。
原作の『刀剣乱舞-ONLINE-』の序盤(になるのかな?)のネタバレや『刀剣乱舞-花丸-』のネタバレも含みます。
堀川国広の「歴史を守る」…
3年ぶりに兼さんと再開した堀川くんの瞳がうるっとしてたのがもう…
決別してたはずなのに凄く嬉しそうで、堀川くん本当兼さんが大好きなんだなぁ…
いくらその兼さんのためとはいえ3年間離れ離れは辛かったろうに(涙)
兼さんから貰ったピアスもずっと付けたままで、「兼さんが一番大切」という意志は少しも変わっていないようです。
掘「兼さん、僕ね、第二部隊と袂を分かってから3年、ずっと歴史を守ってきたんだ」
てっきり歴史変えまくりと思いきや…これは本当に意外でした!
一人で時間遡行軍とやり合ってきたとかすごい…
なんかレベルカンストしてそう…さすが偵察能力が高い刀剣男子です。
しかし…堀川くんの目的は一体??
「遡行軍によって傷つく人がいない歴史」「土方さんを救うこと」
それが目的かと思っていたのですが。。。
兼「鉄の掟を作り仲間を処罰してきた土方さんもずっと迷っていた。悩んでいた。自分の決めた道が本当に正しかったのか。お前も苦しかったんだな、国広」
土方さんの生き方はそういうもの
と今まで割り切り、関わることを避けていた兼さんでしたが
ここに来て、土方さんが抱えていた苦悩、そして堀川くんが抱えている苦悩について、目を背けず汲み取る発言が出てきました。
兼さんも土方さんの思いと正面から向き合うことになりそうですね。
しかし、こんな風に兼さんに心中を察して貰ったら、報われた気持ちもあるだろうけど
堀川くんがこれからやろうとしていること…というかやってしまったこと…についてかなり躊躇というか後悔があっただろうなぁ。
もっと早くその言葉が聞きたかった、とかそういう気持ちもあったかもしれない。
決別があって兼さんの気持ちに変化が起きたわけで、決して無駄ではなのですが…切ないです。
堀川国広の目的が判明…
全然歴史変わってないな…ほっ……
と思いきや!
鉄之助が土方さんの遺品になる”和泉守兼定”を送り届けることを拒否!!
しかも、土方さんもすんなり承諾!!
という歴史改変が!!
掘「ごめん。でも、僕にできることってこれくらいだから…これなら歴史が変わる可能性は少ない。兼さんの願いを…土方さんと戦いたかったっていう心残りを、叶えてあげたかったんだ!」
「兼さんが土方さんと最後まで一緒に戦う歴史」「土方さんを救うこと」
そっちだったか!!!
確かにこれなら「歴史を守る」と「土方さんを救う」が両方に矛盾がなく達成できます。
たとえ土方さんが箱館戦争で生き残ったとしても、その後の歴史の流れは大きく変わることはなく、武士の世は終わり、審神者が望む大儀としての歴史は守られる、と。
やはり堀川くんは刀剣男子でした。
時間遡行軍が望むまま歴史をひっくり返えすことはしませんでした。
この11話の台詞を見ると、「時間遡行軍によって傷つく人がいない歴史」がポイントになってくるのかなぁと思いましたが…
掘「僕、一人になって考えたんだ。この人の身を得て何をしたらいいんだろうって。兼さん言ったでしょ『俺たちは歴史を守ることができたのか』って。守ったって言えるの。この子一人救うのがやっとなのに。僕も兼さんが思う歴史を守りたい。それで土方さんも救いたい」(11話)
同じ回でこんなことも言っているんですよね…
「兼さんが土方さんと最後まで一緒に戦う歴史」こっちが本命でした。
掘「何が違うの!そうやって頑なに忠義を守り規律のために仲間まで罰して!そこまでやって土方さんはああなったんだよ!本当は優しい人だったのに…箱館戦争、最後の一本木関門での戦い、兼さんは遺品として離れ離れになったことどう思ってるの。一緒に行こう兼さん。戦って歴史を守ろう!」(11話)
ちょっと引っかかるところもありますが、3年間、人の身で人と暮らし、考えが変わったとかもあったんでしょうか…
今回の話だけではちょっと推測するのは難しいところです。
兼さんと堀川くんの間にあった土方さんに関する決定的な違い
兼:不幸な最後だったのは悲しいが武士として生きた生き様が好き
掘:武士の魂より自分の命を大切にしてほしい
武士の命…
自分が遺品として送られたことについて語らなかった兼さんでしたが、ちゃんと土方さんの胸中を理解していました。
兼「あんたはその刀を預けて自分の命を故郷へ還そうとしたんだ〜〜その刀はあんたの覚悟だ!それを渡さなかったのは、この戦いで死する覚悟ができていないことに他ならない!違うか!」
最後を見た堀川くんの方が土方さんを理解しているかと思いましたが
そばにいようといまいと、二人とも土方さんのことはよくわかっているんですね。
自分の後押しで武士として散る覚悟を決めた元の主、土方さんからの「ありがとう」は兼さんきつかっただろうなぁ…
付喪神だけどこれじゃぁまるで死神みたいでやるせないだろうな。。。
どうやって土方歳三の決意を揺るがせたのか…
11話と13話では、土方さんが鉄之助に”和泉守兼定”を託すシーンで幾つかの違いがありました。
堀川くんはどうやって土方さんの決意を揺るがすことに成功したのでしょうか。
土方さんが心中を吐露する場面でうつむいていましたが…
「土方さんに生きていてほしい」という願いを叶えるためとは言え…
堀川くん、結構ゲスいことしてしまったんじゃ…
と思わず勘繰ってしまいました。。。
【本来の歴史と改変された歴史の相違点】
- 鉄之助の年齢を聞く
→聞かない(既に知っている?) - 「安心しろ。もう一つの命はここにある。だからまだ死にはしない」
→「かならず送り届けてくれ。それは俺の命だ」(覚悟を隠していない?) - 刀を受け取り走って土方のもとを去る鉄之助
→刀を受け取りその場で泣き崩れる鉄之助(感情的になっている?)
ざっくりこの三つの違いがあるのですが、これらから推測するに…
土方さんと鉄之助が本来の歴史よりかなり親密な関係であることがうかがい知れます。
市村鉄之助は、土方歳三の小姓として身の回りの雑務を請け負っていた人物ですが…
土方歳三と衆道の仲でもあった、という説もあるそうです。
多分、土方歳三、市村鉄之助、新撰組を知り尽くしている堀川くんは、土方さんと鉄之助を誘導しお互いに惹かれ合うように仕向けたんじゃないかと思います。
そうして「想い人を残してまだ死ねない」「想い人を死なせたくない」と思う土方さんと鉄之助の利用したと。
大好きな土方さんの人を恋い慕う気持ちを利用してまで、土方さんに生きていて欲しいと願う堀川くんの強い意志が感じられますね。
百花繚乱
一本木関門での時間遡行軍1000体相手に乱れ舞う刀剣男子が凄かった…
『テイルズ〜』の時も思ったけど、テレビアニメでこの映像のクオリティはどどうやって作ってるの??ってくらい凄い!
乗馬シーンもあり原作OPや馬装備を思い出しました!
馬と併走する刀剣男子の場面もあるんですが、まぁ人間離れした付喪神なので馬のスピードがのる前の初速段階だったら余裕かな!?
あと陣形は「鶴翼陣だな」とか原作ネタで一人盛り上がりました!
見所をざっと挙げると…
- 和泉守兼定をフォローする陸奥守吉行
- 審神者の本気
- 蜻蛉切と大典太光世の共闘
- 薬研藤四郎と骨喰藤四郎の兄弟共闘
- 髭切と膝丸の兄弟共闘
- 三日月宗近と鶴丸国永の共闘
- 和泉守兼定と堀川国広の共闘(二刀開眼?)
『百火繚乱』がBGMで流れ第一部隊と第二部隊の混合部隊が駆けつけた時はちょっと涙出た(涙)
兼さんと堀川くんの二刀開眼?もかっこよかったけど
個人的に蜻蛉切VS大太刀のリベンジ戦が熱かった!!
今回のお話ではあまりそんな風には見えませんでしたが、堀川くんも「歴史を守る」か「歴史を変える」かで揺れていたようで…
葛藤しつつも覚悟を決めた兼さんが堀川くんの心を動かしました。
掘「兼さん僕は決めたよ。僕は兼さんの使命を、自分の思いよりも守ろうとした歴史を守る!」
兼さん第一主義…全然ブレないですね(笑)
土方さんの最後を見届ける兼さんと堀川くん…
兼さんも辛いですが、堀川くんかなりきつそうでした…
変えたいけど変えられない歴史…
忘れられないほど辛い場面を再び目にし、しかも土方さんの心を翻弄し余計辛い思いをさせてしまったり、人として一緒に過ごした日々だったり…
込み上げてくるものがあったと思います。。。
まとめ
結局、刀剣だった頃と変わらず、人の身を得てもなお主の命に従うも、心も持ってしまったが故に苦悩する
もう宿命としか言えない刀剣男子の歯がゆい運命のお話でした。
兼さんは「主の命に従い歴史を守る」に落ち着きましたが…
「歴史を守る」は刀剣男子それぞれが自分の心に折り合いを付けるしかなく
同じ答えは出ないんじゃないかと感じました。
何かを成し得、時代の礎となって散る元の主を守る任務
何も成し得ず、時代に淘汰される元の主を追い詰める任務
同じ任務でも精神的な負担が全然違うんですよね。
今回は土方さんゆかりの和泉守兼定と堀川国広が大波乱を巻き起こしましたが、他の刀剣男子たちにもその可能性は充分あるんですよね。
しかし、最終回は最後まで気が抜けなかったなぁ…
堀川くんが一時離脱した時はフラグかと思ってガクブルした(涙)
最終回では流れなかったOPテーマ曲の『ヒカリ断ツ雨』に
「答えは必要ない 終わったその時 残った何かが 真実でいい」
という、なんとも投げやりな歌詞があって怖かったんですが
単に時間の都合なのかもしれませんが、兼さんが覚悟を決めたから、流れなかったとかもあるのかなぁ。
『活撃』のOPもEDもどちらも物語にマッチしていてとてもいいんですが、アニメを視聴した後やっぱ原作のOP『夢現乱舞抄』を聴きたくなります。
歌詞が世界観と凄く合ってて、しかも曲の疾走感が凄くかっこいいんですよね〜!
「荒野に落ちた 名もなき泪 踏み越えてゆけ」
という歌詞があるんですが、どんな悲しい歴史でもそれを乗り越えていくしかないんですよね。
最後、審神者から第二部隊に新たな任務が与えられなんというブラック本丸(笑)
でも、これきっと審神者の優しさなんですよね。
大波乱を引き起こした堀川くんがこのまま本丸に帰ってもいたたまれない状態になってしまうので
任務を口実に第二部隊の一員として受け入れていることを示し、みんなと今回のことについて話したりして、心のハードルを下げる猶予を与えてるんじゃないかと思いました。
その辺、第二部隊の面々も堀川くん自身も察しているかもしれませんね。
しかし、堀川くんを受け入れる第二部隊が優しいほんとあったけぇ〜(涙)
審神者の行動は一見甘いんですが、刀剣男子を物としてではなく、心ある人間と同じように扱っているので本当いい審神者ですよね。
そういう思惑があったかどうかはわかりませんでしたが、審神者が堀川くんをすぐ追わず三年放置したのも
決意が固いあの状態では話し合いで解決できそうにないから自由に行かせた、とかあるのでしょうか。
次の任務がっつり戦闘じゃなく、秘湯がある場所へのんびり資材集めの遠征とかだといいですね〜!
任務でやらかしたことの暴露会とかで堀川くんを励ます会とか、このメンバーで日常っぽいのも見てみたいです。
ちょっと引っかかる箇所もありましたが、『活撃 刀剣乱舞』大変楽しめました!
映画化が決定しましたがどんな話になるんでしょうね。
個人的には、堀川くんサイドの話をもう少し知りたかったので
堀川くんと土方さんの別れの場面だったり、どうやって新撰組に潜入したのかとか、気になります。
原作ゲームとの比較もできればよかったのですが、「回想」という次回予告みたいなショートストーリーが、まだ5つしか回収できてないのでまだ原作の内容をよく知らない状態です。
特定の刀剣男子が揃わないと見れないのでまだまだ先は長そう(汗)
それにしても第二部隊はバランスがいいですよね!刀剣の種類もですがキャラクターがイイ!
ついつい第二部隊のメンバーを中心に強化してしまいます。
そしてゲームもやってて思うのですが、堀川くんのキャラが魅力的!
ほとんどアニメのイメージですが、ビジュアルのかわいさといい、芯のある性格といい、兼さんとの関係性だったり、見てて面白い!!
映画だけとは言わず、アニメでもっと見たいけど……どうなのかなぁ。
とりあえず、来年(2018年)1月に『花丸 2期』を楽しみにしつつ、ゲームをぽちぽち進めようと思います!