『活撃 刀剣乱舞』第11話 感想&考察:存在意義

活撃 刀剣乱舞 第11話 アニメ感想&考察
出典:「活撃 刀剣乱舞」公式サイト

『活撃 刀剣乱舞』第11話「鉄の掟」の感想です!

管理人は原作のオンラインゲーム『刀剣乱舞-ONLINE-』の内容を知らないので、どんな展開になっていくのかあまり想像がつかず、淡々と進んでいくなぁという印象でしたが

9話からストーリー的に一気に盛り上がってきましたね!

これで『活撃』はこういう話だ、というのがやっとわかりました。

兼さんが葛藤していましたが…まさか堀川くんが……

そしてラストですよ!!すごかった!!

今まで感想書いていなかったのですが、とても書きたくなったので少し書いてみようと思います。

改めて1話から見直してみましたが、かなり丁寧に話が作り込まれているのに気がつきました。

『刀剣乱舞-花丸-』も一気に視聴しました!ちなみに審神者にもなってしまいました!

注意:ネタバレありです!あくまで私の個人的な感想や考察です。

原作の『刀剣乱舞-ONLINE-』の序盤(になるのかな?)のネタバレや『刀剣乱舞-花丸-』のネタバレも含みます。

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 存在意義…

大切な人と一緒にいられなくなるより

大切な人が心の中で泣いていることの方がずっと辛く

その人の本当の望みを叶えられるなら、主を裏切ることも、たくさんの無関係の人を巻き込むことも、大切な人に斬り捨てられることも厭わない

そんな堀川くんの意志が壮絶でした。

 

陸奥守が言っていたように、今回の堀川くんの行動は「兼さんの涙」がきっかけになっていますが、

3話の主を失った浪士たちのように、ただ純粋に兼さんの望みを叶えたいと思っているだけで、決して冷静さが欠けた結果の行動でもないような気がします。

なぜ今回こんな刀剣男子らしからぬ行動に出てしまったかというと

それは彼の「存在意義」だからなんじゃないかなと思います。

 

彼の行動は一見、自己犠牲や闇落ちにも見えますが、本当にそうかといったら、そうではなく、純粋な愛情からのように思えます。

もちろん元の主の土方さんも大切ですが、それ以上に相棒の兼さんのことが大切で

堀川くんにとって、人の身を与えられこの世界に生まれてきた理由はきっと

大切な兼さんの心を守り笑っていて欲しいから

とかなんじゃないかなと思います。

 

「何が違うの!そうやって頑なに忠義を守り規律のために仲間まで罰して!そこまでやって土方さんはああなったんだよ!本当は優しい人だったのに…箱館戦争、最後の一本木関門での戦い、兼さんは遺品として離れ離れになったことどう思ってるの。一緒に行こう兼さん。戦って歴史を守ろう!」

ずっと一緒にいて普段お互いの思っていることがわかる仲でも

主の最後を見た刀とそうでない刀では、主に対する想いに関して理解しあえない部分があるようでした。

「歴史を守る」と自分に言い聞かせ、葛藤しつつも審神者の命に従い任務をこなす兼さん

「武士よりも武士らしく」と自分に言い聞かせ、幕府と新撰組の為に生きた土方さん

たぶん兼さんを土方さんに重ねてしまい

いつか兼さんが、本当は優しかった土方さんのように、自分の為に生きなかったため、傷つき、不幸な最後を迎えてしまうんじゃないか

そう恐れているのかもしれません。

 

でも、堀川くん自身も兼さんのために自分の手を汚すことを厭わなかったり、土方さんに似ているんですよね。

「歴史を守る」とは

正直、いまだにしっくりした意味がわかりません。

審神者にとっての「歴史を守る」とは、2205年の体制に影響が出ないこと。

もっと言うと、歴史的重要人物以外に甚大な犠牲が出ても、大まかな歴史の流れが変わらなければそれでいい、ということ。

それゆえに刀剣男子は葛藤するのですが…

それぞれが口にする「歴史を守る」の本当の意味は一体どういう意味なのでしょうか。

「歴史を守る」をざっくり以下の三つのタイプに分類してみました。

  • 主の命に従い任務を遂行する(刀剣男子の常識)
  • 主の命に従いつつ、自分たちの解釈を見つける?(第一部隊)
  • 兼さんが思う歴史を守って、土方さんも救う(堀川)

任務を遂行する

このタイプに当てはまるのは、和泉守兼定、陸奥守吉行、初陣の薬研藤四郎、骨喰藤四郎など。

兼さんと陸奥守は葛藤があるようでした。

兼「俺らは主に言われたことだけやってればいい 」(1話)

 

薬「今の俺は持ち歩かれる守り刀じゃない。自分で考え動くことができる。それは全て今の主に仕えるためだ」(3話)

自分たちの解釈を見つける

山姥切国広や三日月宗近など心技体揃った第一部隊は、どうやら本当の「歴史を守る」の意味を分かっているようでした。

 

第一部隊は、任務を遂行しつつ、時間遡行軍によって本来傷つくことのなかった人々に何か自分たちにできることをして、自分の心と折り合いをつけているようでした。

が、具体的に「歴史を守る」の意味はイマイチわかりませんでした。

山「あいつらは「歴史を守る」本当の意味わかっているのか」(8話)

 

懸命に生きた人々の意志の上に今の歴史があり、それに仲介することは、その人々の生き方を侮辱することになるので、どんな悲劇だろうと敬意を払い見守る

みたいな感じなんでしょうか。

兼さんが思う歴史を守って、土方さんも救う

堀川国広の「歴史を守る」ですが…こんな風に言っています。

「僕、一人になって考えたんだ。この人の身を得て何をしたらいいんだろうって。兼さん言ったでしょ『俺たちは歴史を守ることができたのか』って。守ったって言えるの。この子一人救うのがやっとなのに。僕も兼さんが思う歴史を守りたい。それで土方さんも救いたい」

「歴史を守ること」と「土方さんを救うこと」は矛盾しています。

しかし

「兼さんが思う歴史を守る」といった場合、意味合いが違ってくるのだと思います。

 

兼さんは時間遡行軍の攻撃によって無関係の人々が傷つくことにひどく憤りを感じていました。

なのでここでの「歴史を守る」とは「時間遡行軍によって傷つく人がいない歴史」

という意味じゃないのかなと思うんですが…

 

それって…ひょっとして…

時間遡行軍が望むように歴史を改変して、遡行軍の攻撃そのものをなくすことによって「傷つく人をなくす」

という荒技だったりするんでしょうか??

これなら「土方さんを救うこと」と「遡行軍によって傷つく人がいないこと」

両方を実現でき、兼さんが心の中に秘める本当の望みを叶えることができるんですよね。。。

 

堀川くんは初陣でしたが、3話では冷静に兼さんと陸奥守の喧嘩の仲裁に入ったり、転機を利かし浪士たちのアジトに潜入したりと

幼くかわいい見た目とは裏腹に意外と大胆でしっかりしているんですよね。

この子だったらやりかねない。。。

「 正しさ」とは

自分の想いに従って歴史を変えることは悪なのか

過ぎ去った出来事を覆してしまうことは道理に反しているような気もしますが

決して悪ではないんじゃないかと個人的には思います。

審神者サイドからしたら生存(?)というか現体制の存続がかかっているので、それを変えようとするものは「敵」であり「悪」とも言えますが

それは誰かが決めた物差しの尺度でしかなく

善も悪も本当は世界にはないんじゃないかと思います。

 

では、正しさはあるのか

と言ったらひとつだけあるんじゃないかと思います。

それは、自分の心に偽りなくあること

それが正しさで、それ以外は間違いではないんじゃないかと思います。

 

ここで兼さんと堀川くんの心理状態を簡単に比較してみたいと思います。

兼:迷う、立ち止まる、葛藤する、幼い、偽り…顕在意識

堀:迷わない、進む、強い意志、成熟、真実…潜在意識

 

兼さんは

出陣回数も20回近くで「刀剣男子とはそういうもの」という大人らしく悪い意味で常識が染み付いてしまった状態。

心に蓋をし、本心と行動が食い違い、葛藤が起きている状態。

 

一方、堀川くんは

初陣したばかりで常識にかぶれていない状態。というのもありますが、ひょっとしたら元から成熟した精神の持ち主なのかもしれません。

心に蓋をせず、本心と行動が一致し、迷わず自分の意志で進むことができる状態。

 

心理的に見ると、心のままに行動する堀川くんの意志の方が圧倒的に強く、今の葛藤している状態の兼さんが堀川くんをとめることは難しいように思えます。

兼さんが葛藤を乗り越えられるかが今後のポイントになりそうです。

  • 「歴史を守る」の真の意味を見出す
  • 堀川の「歴史を守る」に同調する

などが考えられますが、堀川くんに同調するは、さすがにないかなぁ。

まとめ

今まで観てきて、刀剣男子の主の命に従わなくてはいけない、という不自由さが歯がゆくちょっともやもやしていましたが、このためだったのかと納得しました。

刀剣の付喪神として生まれてきてしまった宿命はありますが、心は自由できるんですよね。しようと思えば。

ただ審神者の意に反したとき、刀剣に戻されてしまったり、折られてしまったり…

と言うことがあるのかもしれませんが。。。

 

まさか堀川くんがこんな行動に出るとは驚きました。

純粋に兼さんが幸せでいてくれることが、堀川くんの望みなんですよね。

掘「兼さんやるなら今だよ…兼さん…」

とか、兼さんが望まないなら斬られても構わない、そんな堀川くんの兼さん愛がすごい。

あんな可愛らしい顔して凄まじい意志。

まさに見返りを求めない、究極の愛…みたいな。

こういうテーマの話が好きなんですが、男女だとどうしても恋愛の方に目がいってしまいがちですが、男同士なので恋愛抜きでの関係性に集中できるのがいいです。

 

しかし、今回とんでもないとこですごい引きで終わってしまった!!

本当に兼さんが堀川くんを切ることはないと思いたいッ!!

堀川くんが女の子だったら確実にぎゅっと抱きしめてる展開だけど…

いや…もういっそのことそれでいい…BLでも全然OK…

だから堀川くんを斬らないでぇ〜兼さ〜〜〜ん(涙)

ベタな展開だけど、やっぱ1話みたいに後ろにいる敵を斬るとかかなぁ〜

 

今更だけど、OPとEDの映像とか歌詞がなんか伏線になってそうで戦慄してます。。。

OPの刀身に映った堀川くんの険しい目って今回の目と似てた…

そしてEDの刀剣って脇差だから堀川くんだよね…

刀剣に戻っちゃったりしないよね…よね(涙)

『刀剣乱舞-花丸-』

10話の二人の口論を見て、仲の良い兼さんと堀川くんが見たくて『花丸』も一気に視聴しました!

(ちなみにこんな流れ…

10話視聴 ちょっと辛くなる→『花丸』視聴→11話視聴 さらに辛くなる→審神者になる)

主人公じゃないので出番少なくてあまり楽しめないかなぁと思いましたが

すごく楽しめました!!

原作未プレイですが『活撃』を10話まで観て世界観の予習になっていたので、知らないキャラもいっぱい出てきたけど毎回面白かった!!

日常系の話だと思っていましたが、前の主に関するシリアスな話もあったり。

個人的に半ズボンが眩しいショタっ子なのにクールでやたら声低い薬研くんが結構衝撃で!

『活撃』観てずっと気になっていたんですが…

『花丸』のOPの薬研くんにズギューンときた!可愛すぎるだろぉ〜

しかも、すごく兄弟想いでギャップがすごい!ほんといい子だぁ〜

そしてEDの曲と映像が毎回違うという力の入れよう!!

肝心な兼さんと堀川くんは…堀川くんは相棒というより保護者だった(笑)

そしてこっちでも兼さん愛がすごかった(笑)

『刀剣乱舞-ONLINE-』

まだまだ始めたばかりでほとんど回想の回収全然できてないんですが、兼さんと堀川くんの回想回収できましたが…

いやぁ…ゲームが原作だけど、ほんと原作だった…

アニメはネタバレ一切見ないで観てきたので、原作のネタバレも知らなかったんですが、まさかこんなところに元ネタがあるとは!

これひょっとして原作をやり込んでる人には『活撃』の結末に見当がついたりするのでしょうか。

それにしてもゲームの堀川くんが

兼さん、兼さん、兼さん、兼さん、兼さん、兼さん、etc…

まだ兼さんきてないのにずっと兼さん言ってて(涙)

やっと兼さん出たときはちょっと涙出た!

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