本格フィギュアスケートアニメ『ユーリ!!! on ICE』(ユーリオンアイス)も第8話まで放送終了し最終回に向けてますます盛り上がってきましたね!
アニメでグランプリシリーズに興味を持ったので、11月25〜27日開催されたリアル「グランプリシリーズ第6戦」こと第6戦の日本大会(NHK杯)をテレビで見てみましたよ!
今まではテレビをつけてフィギュアスケートやってると「きれいだな〜すごいな〜」となんとなく見る感じだったのですが…
『ユーリ!!! on ICE』を視聴していたので、リアル「グランプリシリーズ」がとても楽しく見れましたよ!!
今回は覚えておくとより『ユーリ!!! on ICE』が楽しめるフィギュアスケートの知識をリアル日本大会の感想などを交えて紹介したいと思います。
ちなみに『ユーリ!!! on ICE』では今シーズンの第6戦は「ロシア大会」でした!
注意:フィギュアスケートの知識皆無の管理人が調べた情報なので、もしかしたら誤りがあるかもしれません。
グランプリシリーズ
グランプリシリーズとは?
国際スケート連盟(ISU)が承認するフィギュアスケートのシリーズ戦。前年度の成績などにより出場資格を満たした選手たちが出場する、それぞれアメリカ、カナダ、中国、フランス、ロシア、日本で開催される6大会と、6大会の上位選手が出場するグランプリファイナルを含めた総称。
英語では”Grand Prix of Figure Skating”と書きます。
参加資格は前シーズンの世界選手権やISUランキングなどの上位選手。出場選手は6大会のうち最大2大会まで出場できます。
開催地
【『ユーリ!!! on ICE』の世界】
GPシリーズ
第1戦:アメリカ大会(10月)
第2戦:カナダ大会(10月)
第3戦:中国大会(11月)
第4戦:日本大会(11月)
第5戦:フランス大会(11月)
第6戦:ロシア大会(11月)
GPファイナル:スペイン バルセロナ開催(12月)
【現実の世界 2016-2017年シーズン】
GPシリーズ
第1戦:アメリカ大会(10月22〜23日)
第2戦:カナダ大会(10月29〜30日)
第3戦:ロシア大会(11月5〜6日)
第4戦:フランス大会(11月12〜13日)
第5戦:中国大会(11月18〜19日)
第6戦:日本大会(11月25〜27日)
GPファイナル:フランス マルセイユ開催(12月9〜11日)
順番は違いますがGPファイナル以外リアルの2016-2017シーズンと開催都市は同じです。
アメリカ(シカゴ)、カナダ(ミシサガ)、中国(北京)、日本(札幌)、フランス(パリ)ロシア(モスクワ)
種目
種目は以下の4種類があります。
・女子シングル
・男子シングル
・ペア
・アイスダンス
ポイント
グランプリシリーズの6大会の順位によってポイントが付与され、獲得ポイントの上位6人選手がグランプリシリーズに出場できます。
順位 | 男女シングル | ペア・アイスダンス |
1位 | 15 | 15 |
2位 | 13 | 13 |
3位 | 11 | 11 |
4位 | 9 | 9 |
5位 | 7 | 7 |
6位 | 5 | 5 |
7位 | 4 | – |
8位 | 3 | – |
このポイントはISUランキングにも影響するそうです。
ISUランキングから見たフィギュアスケート競技大会の重要度の順番は…
オリンピック・世界選手権>欧州選手権・四大陸選手権>グランプリファイナル>グランプリシリーズ
GPシリーズ以上に重要な大会があるようです。てっきりGPファイナルが一番すごい大会だと思いきやどうやらそうではない様子。
【気になるポイント】
第7話
→GPシリーズ敗退が決まった選手達がそれぞれ気持ちを切り替えて、世界選手権や欧州選手権・四大陸選手権を目指しています
第1話
→ヴ「グランプリファイナルで優勝させるぞっ☆」
→グランプリファイナルの後は…
欧州選手権・四大陸選手権とは?
それぞれヨーロッパの選手が出場するフィギュアスケートの国際大会、アジアの選手が出場するフィギュアスケートの国際大会のこと。
開催時期は1月または2月。「世界選手権」に次ぐ格の高い大会。
世界フィギュアスケート選手権とは?
国際スケート連盟 (ISU) が主管轄で行うフィギュアスケート単独の大会としては最大の大会である。男子、女子、ペア、アイスダンスの4種目が行われる。
国際スケート連盟のランキング算出ポイントでも、オリンピックと同等の高い格が与えられている。各国の大会出場枠は最大3名(組)で、この大会の成績(3名派遣の国は上位2人、その他の場合は全出場選手の成績)で翌年の世界選手権の(翌年にオリンピックがある場合はオリンピックも)出場人数が決めら れる。
開催時期は3月頃。この大会がフィギュアスケートの最大の大会なんですね。ふむふむ…
【気になるポイント】
昨シーズンの世界選手権優勝者はヴィクトル
→ヴィクトル優勝なのでロシアの出場枠が多そう?
→こ…これはっ…
→勇利VSヴィクトルVSユリオも夢じゃない?!
ちなみに、アニメでは昨シーズンの開催地は東京
ジャンプの難易度と得点
フィギュアスケートの要素はジャンプだけではないですが、高難易度のジャンプは高得点が得られるため一番の注目ポイント!
ジャンプの種類と難易度を覚えておくとフィギュアがより楽しめますよ!
難易度が高い順にジャンプを並べてみました!
- アクセル(A)
- ルッツ(Lz)
- フリップ(F)
- ループ(Lo)
- サルコー(S)
- トウループ(T)
「難易度=得点」となっています。また回転数が多いほどより高得点になります。
ちなみにヴィクトルの代名詞「4回転フリップ」は「4F」と表すことが出来ます。
テクニカルエレメンツとプログラムコンポーネンツ
フィギュアスケートはジャンプやスピンなどの技術だけではありません!
フィギュアスケートの滑走では「技術要素点」と「演技構成点」の二つの観点から得点が付けられます。
- 技術要素点:テクニカルエレメンツ(TES)
ジャンプやスピンなどの「要素」技術的な面によって付与される得点 - 演技構成点:プログラムコンポーネンツ(PCS)
「スケートの技術」「要素のつなぎ」「動作」「振り付け」「曲の解釈」といった芸術的な面によって付与される得点
ちなみに『ユーリ!!! on ICE』で勇利は演技構成点が高く評価される選手として描かれています。
ショートプログラムとは
ショートプログラム(Short Program)とは、フィギュアスケートの種目のひとつ。フリーに比べ演技時間が短く要素が少ないため獲得できる得点がフリーより少ない。
以下、男子シングルのショートプログラムの説明です。
【演技時間】
演技時間は2分40秒±10秒。選曲は自由。
【7つの要素】
男子シングルでは以下の7つの要素を行う。
・アクセルジャンプ
・ステップからのジャンプ
・ジャンプコンビネーション
・フライングスピン
・足換えスピン
・スピンコンビネーション
・ステップシークエンス
【減点】
・満たさない要素
・余分な要素
・ミス
・各要素で同じ種類のジャンプを跳んではいけない(回転数が異なればOK)
【SPの世界歴代最高得点】
羽生結弦選手の110.95点(GPファイナル2015-2016)
羽生結弦選手の112.72点(オータムクラシック2017)
リアルGPシリーズ日本大会:ショートプログラム
羽生くんすごかったですね〜!
素人目にもわかるジャンプの高さと回転の速さ!圧倒的な観客の女子率…そして黄色い歓声に驚愕しましたっ!ちなみにSPの羽生くんの得点は103.89点!すごいっ
ジャンプだけでなくスピンの早さや位置(スピン中動かないか)などで素人でもなんとなく上手い選手がわかりました。
個人的に気になったのがアメリカのジェイソン・ブラウン選手のバレエジャンプ!
6話の中国大会SPでギオルギーが跳んでたアレですっ!ジェイソン選手はバレエジャンプが得意なのでしょうかエキシビションでも跳んでましたよ!
フリースケーティングとは
フリースケーティング(Free Skating)とは、フィギュアスケート種目のひとつ。ショートに比べ演技時間が長く要素が多いため獲得できる得点が多い。
以下、男子シングルのフリースケーティングの説明です。
【演技時間】
演技時間はシニアが4分30秒±10秒、ジュニアが4分±10秒。選曲は自由。
【最大13個の要素】
・最低1つのアクセルジャンプを含む8つまでのジャンプ要素
・スピンコンビネーション、任意のフライングスピン、任意の単一姿勢でのスピンを最低1つずつ含む3つまでのスピン
・2回までのステップシークエンス
プログラムの「要素」や「減点」についてはショートより複雑で、ちょっと理解するのに難しそうです。
「ショートプログラム」と「フリースケーティング」ともにWikipediaのシンングルスケーティングを参考にしました。詳しく知りたい方はこちらのページを読んでみるといいかもしれません。
【演技後半は基礎点が1.1倍】
演技後半は体力がなくなるので、高難易度の技が難しくなるといわれています。
そのため基礎点が高く、多くの選手が高難易度で高得点のジャンプを後半に持ってきて加点を狙います。
【FSの世界歴代最高得点】
羽生結弦選手の219.48点(合計得点330.43点)(GPファイナル2015-2016)
羽生結弦選手の223.20点(合計得点321.59点)(世界選手権2017)
リアルGPシリーズ日本大会:フリースケーティング
ショートより2分近く長くだいぶ長く感じました。
要素もずっと多くFSの後半に高難易度のジャンプを跳ぶことがいかに難しいかよくわかりました。
フリーよりもミスも多く、途中で上手くジャンプの内容を変更したりする様子も見られました。
羽生くんはFSの得点197.58点で合計301.47点!300点越え!!強すぎるっ!
個人的にカナダのナム・ニュエン選手が気になりました!
SPもそうだったのですが表情がすごく生き生きとしてて!SPとFS両方とも明るい感じの楽曲だったので、暗く重い感じのときはどのような表情になるのか気になります!
総合順位6位のラトビアのデニス・ヴァシリエフス選手(17歳)SPもFSも素敵だったのですが
彼のコーチのステファン・ランビエールさんが超絶イケメンでかっこよく色っぽくってリアルヴィクトルみたいで素敵でしたよ〜!!
トリノ五輪の銀メダリストだそうです。表彰式の後、羽生くんをデニス選手と出待ちしててハグしてました!親交があるのでしょうか。
エキシビションとは
フィギュアスケートのエキシビションは、大規模な競技会ですべての競技種目が終了した後に行われる、上位入賞者達(冬季オリンピックや世界選手権では原則的に5位以内の選手、及び開催国の選手)による、採点や順位付けを伴わない演技のことである。エキシビションに出場することは、選手にとって名誉なことである。金メダルの選手にはアンコールがある場合が多い。
エキシビションでは、技や演出の制限もなく小道具も使用可能で選手たちの自由な演技が楽しめます。
選手は入賞したときに備え、必ずエキシビションのプログラムを用意しているそう。
エキシビションのプログラムでは、普段滑らないような楽曲や技を試したり、新しいプログラムのヒントにもしているそうです。
アニメにはまだ出ていませんが、勇利やユリオもエキシビション用のプログラムを用意しているんでしょうか。
【気になるポイント】
OPで一緒に滑る勇利・ヴィクトル・ユリオの3人
→エキシビションの様子?
リアルGPシリーズ日本大会:エキシビション
エキシビションがめちゃめちゃ楽しかった!!
エキシビションでは、男子シングル、女子シングル、ペア、アイスダンスが一度に見られます!
競技のときは、高得点を出した選手でもどこかピリッとして緊張が感じられたのですが、エキシビションでは皆さん自由でのびのびとしててとっても楽しそうでよかった!
あと、照明が落ちて暗くスポットライトや光の演出の中を滑る選手たちが美しい!選手が着氷したときに氷がキラキラ光って競技とはひと味もふた味も違います!
テレビではハイライトだけだったのでNHKの動画も見てみましたよ〜!
まず「どーもくん・オン・アイス」(笑)
毎年やっているのでしょうか?
どーもくん上手いじゃないですかぁ〜浅田舞さんも素敵でした!
ジュニアよりさらに若いノービスの佐藤選手と住吉選手がまたそれぞれすごかった〜!
まだ12、13歳とからだが小さいのですが、シニア顔負けの演技とジャンプ!これから成長が楽しみですね!
男子シングル10位のカナダのエラジ・バルデ選手…なんと観客から登場!!
隣のお客さん何か貰ってましたがなんだろ?
もうなんでもありなんですねエキシビションって(笑)まさかのバク転に驚きましたよ!こんなのもありなのかと!
まだ全部見ていないのですが、小道具の椅子を使ったカナダのペア メガン・デュアメル選手&エリック・ラドフォード選手の演技がとってもかわいらしくて素敵でした。
エキシビションの楽曲はドラマチックな歌謡曲が多く、お客さんを盛り上げたい、という選手の皆さんの気持ちが感じられました。
そして!
グランド!!
フィナレー!!!
なんだこれっ!?素敵すぎるっ!!
みんなにっこにこでいいですね〜
アニメ中には描かれていませんが勇利やユリオもこんなん大会の後にやってるんでしょうか?!
ちょっと想像できません(笑)
リアル「エキシビション」を見た結果、OPちょっとエキシビションっぽい雰囲気もあるけど…
うーん。OPとても好きなので劇中でも見たいけど…どうかなぁ。
まとめ
いつもは「ぼーっ」と見ていたフィギュアスケートでしたが、今回とっても楽しめました!
選手のスケート靴の形の違い、演技前の選手の送り出し、キス&クライ、観客の花束などの投げ込みなど
競技以外の部分もアニメを思い出したりしつつ楽しめました!
観客の皆さん花束を投げるとき実は前の方に来て投げてたんですね〜!
個人的にはエキシビションがお気に入りです!
選手がみんなでわちゃわちゃ滑ってるのが素敵でした。
リアル「GPシリーズ第6戦」を見てますます『ユーリ!!! on ICE』が楽しめそうです。
リアルでは来月12月9〜11日にGPファイナルがあるのでそちらも見てみようと思います。
ちなみに今日11月29日は勇利の誕生日!ハッピーバースデー勇利!!
劇中ではロシア大会の後に24歳になりますね。